オンライン相談事業の報告(2021/2~2021/10)

<実施期間>
   2021年2月~2021年10月(2020関西地域NGO助成プログラム助成金により実施)

<実施日・時間>
   毎月2日、1日5時間

<方法>
   LINE、ZOOMを利用した三者通話による相談、完全予約制

<言語>
   ベトナム語、フィリピノ語、インドネシア語

<体制>
   相談員2名、コーディネーター1名、広報・HP担当者1名、通訳者6名

<相談件数>
   総数 56件(インドネシア 34、ベトナム 17,フィリピン 4,イラン 1)

<相談者の在留資格>
   技能実習 32.1%、 技術・人文知識・国際業務 21.4%、 特定活動 10.7%、 留学 8.9%

<相談内容>
   在留資格 57.1%、労働 41.1%

<相談内容抜粋>

【技能実習生】

  • 3年間の技能実習が終わり、今の会社で6ヶ月の特定活動に変更した。新しい会社に転職して特定技能に変更したいが、技能実習の監理団体が書類の協力をしてくれない。
  • 建設の技能実習3号で5年目になる。最近仕事が減り、先月は5日間しか働けなかった。監理団体から他の会社に移るのも難しいので、特定活動に変更して、週28時間以内のアルバイトをしながら帰国を待つしかないと言われた。
  • 現在技能実習3年が終わり、特定活動で滞在している。1年前に仕事中足の指を骨折したが、会社は労災にしなかった。今でも痛みがあり動きにも制限がある。後遺障害の補償をしてもらいたいが、監理団体からは労災申請をするなら会社の寮から出ていくよう言われている。

【技術・人文知識・国際業務】

  • 来日後パスポートを取り上げられて返してもらえない。労働契約が明示されていない。途中退職における罰金(50万円)の合意書を書かされた。
  • 昨年3月大学を卒業し、旅行会社から内定を受けて在留資格も「技・人・国3年」に変更、5月に入社予定だったが、入社までの一時帰国中にコロナ禍に見舞われ、内定も取り消しになった。11月に再入国でき、現在就職活動中であるが、在留資格が取り消されないか心配している。

【留学生】

  • 日本語学校を卒業して専門学校に入学したが、コロナ禍で帰国することにした。すでに納めた学費は返してもらえると聞いていた。しかし、最近連絡があり、自主退学した場合は返金しないということだったので納得がいかない。
  • 留学の在留資格が切れてしまった。在学中であるが、授業料60万円が支払えず身分が凍結されてしまっている。学校には在留期間の延長について相談したが、何もしてくれなかった。

★この事業は(公財)パブリックリソース財団の移民・難民支援基金の助成を受け、2021年12月より1年間継続する。